来たる2024年7月26日から8月11日まで、第33回オリンピック競技大会がフランスのパリを中心に開催される。現代のオリンピックの前身となった「オリンピア祭典競技」、いわゆる古代オリンピックは紀元前9世紀ごろに古代ギリシアで行われていた。その終焉からおよそ1500年後、近代オリンピック競技大会が誕生した。1894年にフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵のオリンピック復興の構想が世界中の国々の賛同を得たことで、2年後の1896年にギリシャのアテネで記念すべき第1回オリンピック競技大会が開催されたのである。オリンピックマーク、いわゆる五輪マークもクーベルタンが考案したものだ。
パリでオリンピックが開催されるのは3回目となる。1900年の第2回オリンピック競技大会では、パリ万国博覧会と同時開催され、オリンピック史上初の女性アスリートが参加した。1924年には第6回競技大会が4ヶ月にわたって続けられ、初めて芸術コンテストと同時開催された。これはスポーツと芸術が同じように競い合われていた、古代オリンピックの伝統を復活させたものだ。また、このとき初めてオリンピック選手村が導入されたという。パリでちょうど1世紀ぶりに開催される今大会では、32競技329種目が実施され、新たにスポーツクライミング、スケートボード、サーフィン、ブレイキンの4つの競技が追加された。
オリンピックの後には、8月28日から9月8日までパラリンピックが開催され、22競技549種目が予定されている。パラリンピックの起源は1948年、医師ルードウィッヒ・グッドマンの提唱により、ロンドン郊外の病院内で開かれたアーチェリーの競技会である。第二次世界大戦で、脊髄を損傷した兵士のリハビリが目的であった。パラリンピックは今大会で17回目となる。
中央大学の選手も
パリオリンピック・パラリンピックには中央大学在学、出身の選手も複数内定している。水泳、バトミントン、ハンドボール、ボクシング、フェンシングなど幅広い競技での活躍が期待できるだろう。
この場では本学在学生の選手について紹介する。まず法学部4年の池本凪沙選手が、競泳の日本代表に内定している。池本選手は東京で開催された「国際大会代表選手選考会」に出場し、女子100m自由形で2位、女子50m自由形及び200m自由形でそれぞれ4位の成績を記録。この結果を踏まえた日本水泳連盟による選考の結果、女子自由形リレーのメンバーに選出された。そして理工学部1年の日向楓選手は、パラリンピック水泳の日本代表に内定した。日向選手は高校3年のときに出場した「2024日本パラ水泳春季チャレンジレース兼パリ2024パラリンピック水泳競技日本代表推薦選手選考競技会」の50mバタフライで1位を記録。派遣B基準記録を突破し、パリパラリンピックの代表となった。
紹介しきれなかったが、他にも多くの中央大学関係者がパリオリンピック・パラリンピックに出場する。みなさんもぜひオリンピックを楽しみながら、中央大学の選手に注目してみてはいかがだろうか。(藤山)
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