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執筆者の写真中央大学新聞

下田市 世界一の海づくりプロジェクト

 二日目に私たちが訪れた下田市は「下田市観光まちづくり推進計画」のなかで、優先的に取組む主要事業として「世界一の海づくりプロジェクト」が挙げている。

 道の駅「開国下田みなと」の観光案内所内には岩や砂の違いを実物を見て学べる展示が行われていた。また、先の「世界一の海」について、市は「世界一市民が誇れる海」「世界一身近に楽しめる海」を目標として掲げている。


①自然体験活動事業所

 市内には、自然体験活動事業(サーフィン、ダイビング、遊漁船など)が数多く存在するが、その情報は観光客だけでなく市民にも充分に伝わっていない。そこで市は、自然体験活動を地域振興の大きな柱として、情報集約や情報発信を一元化し、より多くの人々が気軽に体験できる仕組みを整備している。


②地元民に親しみを

 まずは、市民が下田の「世界一の海」をもっと身近になるような取り組みを実施する。市民が下田の海に対する知識や誇りを持つことで、一人ひとりが訪れた観光客や外部へ下田の海のよさを伝えることが出来る。そのために海岸学や自然講座といった活動に加え、小学校や高齢者を対象とした事業でも行っている。


③通年での海の活用

 現在は、一部の層を除いて夏期の海水浴程度の親しみしかないように思える。夏期以外に海を利用する機会は極めて少ない。そこで、市をあげて自然体験活動事業に取り組むことで、海の遊びの敷居をさげるとともに、どの年齢層でも1年を通して、海の多様な魅力や遊びを楽しめる場所を創出していく。


④様々な活動主体との連携

 市民にとっていつでも当たり前に身近にある下田の海。老若男女・市民も観光客も誰もが、海を知って、感じて、触れて、楽しむことができる「世界一の海」を作り上げていく。そのために、市民、事業者、宿泊施設、交通事業者、旅行業者、研究施設など多くの関係者を巻き込み、産学官民が一体となり、まち全体で取り組み、『下田市=1年を通して市民も観光客も自然体験活動を楽しむまち』というイメージを創出し、下田の特色である自然体験活動事業を下田ブランドに育てあげているところである。なお、世界一の海づくりプロジェクトとされているが、世界一の海を創りあげるためには、農山村の活用も必須だ。海だけではなく農業体験や陶芸、乗馬といった様々な体験事業の活用を推進している。(山口)

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