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執筆者の写真中央大学新聞

修禅寺 -悠久の歴史を感じに-

 東京駅から新幹線で約二時間、晴れ渡る空のもと我々一行は修善寺駅へと到着した。一時間ほどのお昼休憩をとった後、いよいよ最初の目的地である修禅寺へと向かった。


源氏一族興亡の舞台 修禅寺

地名や駅名では「修善寺」と表記されるのに対し、観光名所として知られている寺名は「修禅寺」である。当初は「修善寺」と呼ばれていたが、鎌倉時代中期に曹洞宗に改宗し「善」を「禅」に変更したとの説がある。》


 到着するやいなや目を奪われたのは、立派な山門とそこへ続く石段であった。先陣を切って石段を上っていくと、明らかに空気が変化していくのが伝わる。それはまるで、鎌倉時代へとタイムスリップをしているような感覚であった。そうして山門を抜けると、そこには堂々たる世界が広がっていた。金閣や平等院のような華やかさとは対照的でありながらも、重厚感のあるその本堂は、見る者の心を惹きつけてはやまないはずだ。青紅葉が美しい境内と合わせ、この地で歴史が動いていったのかと思うとたいへん感慨深いものがあった。


 修禅寺と言えば源氏一族興亡の舞台として知られている。日本史を学んだ者ならば、必ずやその名を聞いたことがあるだろう。特に、二代目将軍である源頼家が暗殺された地としてのエピソードは非常に有名である。そしてこの近辺では、源頼家の墓やその家臣たち十三士の墓、同じくこの地で幽閉され自害した源範頼の墓など、源氏に関わる数多くの史跡を見ることができる。


 西伊豆へ来た際はぜひとも修禅寺へと足を運び、その千二百年の歴史を体で感じてみてはいかがだろうか。(板谷)

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