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  • 執筆者の写真中央大学新聞

箱根駅伝ミュージアム

 箱根湯本駅から登山バスに乗り、50分ほど揺られていると、箱根町駅に到着した。繁華街然とした箱根 湯本駅とは一転し、落ち着いた雰囲気である。駅から少し歩くと、目的の箱根駅伝ミュージア厶が見えてくる。その場に辿り着くと、まず風に靡く色鮮やかな旗が 目に入った。旗には、大学名が印字されている。右から順に、駒沢大学、中央大学、青山学院大学、國學院大学、順天堂大学、早稲田大学、法政大学とあった。どうやら、今冬開催された箱根駅伝の順位が反映されているらしい。そのことに気がつき、再度旗に注目してみると、本校の名前が右から2番目にあることを、誇らしく思えた。


箱根駅伝ミュージアムの外観


 当学の陸上競技部は、今冬開催された第99回箱根 駅伝において、2位というめざましい順位を記録した。惜しくも駒沢大学に敗れたが、トップ3に本校が名を連ねるのは、22年ぶりの快挙である。その功績が、早くも箱根駅伝ミュージアムに形として表れている。旗の順番には、選手たちの血と涙の滲むような努力と、その末に収めることができた誇らしい結果の痕跡が反映されているのだ。


 館内では、箱根駅伝の歴史を、説明文と選手たちの写真で確認することができた。説明文を読んでいくうちに、当学の名が多く登場していることに気づく。本校の陸上競技部は、1920年に設立された、歴史ある部会である。95回の出場と、14回の総合優勝は、どちらも最多を記録している。そういった背景から、展示の中でもスポットライトを浴びることが多いようだ。当学が史上初の6連覇を達成した時には、中央大学黄金時代というような言葉が使われていた。筆者自身、箱根駅伝の関係者というわけではないが、先輩によって当学の歴史が今日に至るまで受け継がれてきたと考えると、感慨深い。

 金栗四三が箱根駅伝を創設して以来、多くの選手が 勇姿を見せてきた。最初は、選手を集めることにも苦労したようだ。しかし、少ないながらも、彼らの走る姿は、見る者の心を震わせた。その存在が人目につくほど、箱根駅伝の人気は高まり、全国民を巻き込む行事とまでなった。今日に至る知名度は、他でもない選手たちの走る姿によるものが、大きいように思う。筆者は中央大学に在学しているため、箱根駅伝を見ていても、他の大学よりも中央大学の動向をつい目で追う癖がある。前述の通り、当学が2位という実績を収めたことが、喜ばしいとも感じる。しかし、箱根駅伝に人生を賭けている点におい

ては、全選手を尊敬したい。箱根駅伝ミュージアムで目にした、他大学の、駅伝に参加するために大学に入り直す選手や、失神寸前まで走り抜いた選手の写真。彼らの情熱は、大学名を超えて、多くの者に感動を与える。そうした感動が、多くの国民に与えられることで、箱根駅伝の威厳をさらに高め

ていくのだ。


 箱根駅伝ミュージアムは、箱根駅伝の歴史を展示しているだけではなく、箱根駅伝に情熱を燃やす先人たちの想いまで残している。そして、今箱根駅伝に向かって切磋琢磨している選手たちも、いつかの展示の一つに加わっているかもしれない。これからの箱根駅伝では、どのような勇姿が見られるのだろうか。今から来年の箱根駅伝が楽しみで

ある。(江崎)

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