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  • 執筆者の写真中央大学新聞

広島城 400年を超える歴史と魅力

安土桃山時代、戦国武将として名を馳せた毛利輝元により築城されたことで有名な広島城は、広島観光には外せない名所である。広島市内の他の観光スポットからのアクセスも良く、広島駅から市内電車で紙屋町西まで約15分、さらに歩いて7、8分で着く。到着してまず御門橋を渡り、その先の表御門を通ると二の丸が見える。二の丸は馬出しの機能を持つ郭で、本丸の正面を守る役割を果たしていたそうだ。途中、大きな水堀があり、錦鯉が泳いでいるところを撮影する人々もいた。広島城は別名「鯉城」とも呼ばれ、野球球団「東洋広島カープ」のチーム名もここからきているほどで、鯉と広島の縁を感じられる。元々、広島城の堀は三重にめぐらされていたが、現在外堀と中堀はすでに姿を消し、残っているのは内堀だけとなっている。堀は川からの水を淀ませず流し続けることで、綺麗な状態を維持しているという。本丸に向かうと、五重五層からなる天守閣に圧倒された。広島城の天守は原爆により焼失したが、初代の広島城の天守を外観復元したコンクリート建築として再建された。観覧料370円を払いチケットを購入して階段を上がると、中は資料館になっていた。築城の様子や城の構造、武家屋敷や城下町での商人のくらしが資料や模型、映像などで展示されており、広島に縁のある迫力ある刀剣や鎧兜なども見どころだ。ハートのような模様がある兜があり、警備員の方の解説によると猪目という日本古来から使われている図柄で、魔除けや福を招く護符の意味を持ち、広島城の二の丸の門にも猪目があるという。模擬刀を実際に持って刀の重さを体験できるコーナーもあり、全長で1mくらいの太刀で1kgほどあったが実際に持ってみると想像していたより軽く感じた。最上階は展望室になっていて、目下に広がる緑とその背後に広がるコンクリートのビル群を俯瞰し市内を一望できる。今回は昼間に訪れたが、夕方には夕焼けの光に映える広島城を、夜には日没から22時までライトアップされた日中とは表情の異なる幻想的な雰囲気の広島城を楽しめるという。季節や時間帯ごとに色々な楽しみ方を見出せることも、広島城の魅力のひとつである。(松田)

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