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志士仁人 第5回 出村和彦先生〈完全版〉
第5回となる今回は文学部哲学専攻教授であり、古代中世西洋哲学、特にアウグスティヌスの人間論を研究されている出村和彦先生にお話を伺った。本稿は1293号掲載の「志士仁人」の完全版となる。 文学部 哲学専攻教授 出村和彦先生 ―哲学に関心を持ったきっかけを教えてください。 中学3年生の時、デカルトという哲学者がすごいなと思ったんですよ。 デカルトが生きた中世末期・近世初期は、ドイツやフランスでは宗教戦争が吹き荒れていた時代でした。色々な考えのなかで人々がいがみあったり戦いあったりしているなかで、デカルトという人は「理性」という人間の共通なものに基づいて、何か根本的な合意、根本的な真理に至ろうとしていました。そういう姿は新鮮に映ったんですね。 私が中高一貫校に入学したのは1969年のことでした。学生運動が盛んだった1970年代という時代にあって、高校生たちは政治運動に加わったりしていたのですが、生意気にも中学生の私は「やっぱりしっかりものを考えることが大切だ」「行動する前に考えよ」と思っていたんですね。 人間のことを考えたうえで、何か共通な
cupress19281
22 時間前読了時間: 9分
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