絵本シアターイーハトーヴ @8号館2階8207教室
中央大学児童文学研究会イーハトーヴ
8号館の一室では、絵本の上映会を行っていた。上映されている作品は、すべてイーハトーヴの会長が独自に運営し、イーハトーヴが制作協力するyoutubeチャンネルに投稿されたものだ。スピーカーから聞こえるナレーションは、とても聞き心地の良いものだった。声を当てているのは会員に加えて、自分たちが手配したプロの声優が読み聞かせをしているというのだから、驚きである。絵本の創作にイラスト、ナレーションを会員と分担して作り、一つの作品としてまとめていく。当日上映していた『広島原爆投下』などは、実際に体験した人に聞いた話を基に作っており、こだわりを感じる。
『広島原爆投下』に出てくるイラストの一つ
コロナ禍以前の白門祭では、絵本喫茶として展示を行っていたそうだ。しかし、新型コロナウイルスの影響により、飲食の提供が禁じられたため、絵本上映会という形に変更された。去年までは来場者が制限されていたので、一日に2〜3人しか来なかったという。しかし、来場者の制限が緩和された今年では、午前の段階で20〜30人も見に来たそうだ。
他の展示が学生や受験生、社会人で賑わっているなか、絵本上映会では子供連れの母親の姿が多かった。静かではあるが、子供の目は輝いており、楽しんでいる様子が分かる。母親もその様子を微笑ましく見ている。そこには、上映されている絵本の温かいストーリーに添うような温かい空間が広がっていた。(江崎)
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