キャリアセンターに聞く 学生はまず何をするべき?
- 中央大学新聞

- 8月7日
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中央大学のキャリアセンターでは全学年に対応した多様なイベントを開催している。就活の早期化に伴い、焦りを感じている学生が増えてきているいま、まずは何をするべきなのか。キャリアセンターの担当者に話を聞いた。
─キャリアセンターはどの学年を中心に支援を行っているのでしょうか。
就職活動に限らず、1・2年生を含めたキャリア支援も行っており、全ての学年が支援の対象です。文系の学生には多摩・茗荷谷・市ヶ谷田町キャンパスで、理系の学生には後楽園キャンパスの「理工キャリア支援課」が対応しています。

─低学年向けのイベントとして、具体的にどのような活動をしていますか。
低学年向けの「キャリアガイダンス」を行っています。近年就活が早期化していることもあり、早い段階から採用市場に関する正しい情報を皆さんに届けることを目的としています。また、「自己表現術セミナー」「CHUO仕事体験プログラム」など、各種プログラムを実施しています。1年生はまず大学に慣れることが最優先ですが、早期化しているという意識は持ち、積極的に参加してほしいです。
─キャリアセンターをどのように利用するのがおすすめですか。
特におすすめなのは個別面談です。国家資格のキャリアコンサルタントを持ったスタッフがそろっていて、1~7月は一時的に増員しています。1回あたり30分、週に2回まで利用可能で、専門的な視点から的確なフィードバックがもらえます。他にもグループディスカッションの練習会や『四季報』の読み方、エントリーシートの書き方が分かるセミナーもおすすめです。manabaにアーカイブが残っているので、空いた時間に視聴することもできます。マスコミ志望の学生や低年次のうちから企業と接点を持てるイベントもあります。ぜひキャリアセンターを利用してください。

─就活の準備をまだできていない3年生はまず何をするべきでしょうか。
まずは自己分析ですね。自己分析が不十分だとエントリーシートも書けませんし、自分のことを知らなければ、面接においてどんな質問をされても対応できません。深掘りされることを想定して、箇条書きでも良いので「自分史」を書いてみるのも良い方法です。どんなことに取り組んできたか、自分は何が好きで何が苦手なのかを、振り返りましょう。あとは「就活ノート」をつくることをおすすめします。どの企業を訪問したのか、どのような対策をしたのかなど、就活ノートを見れば振り返ることができます。就活が終わった後も、きっと一生の宝物になるはずです。
─学生に一言お願いします。
大学生活を充実させた延長戦上に、自分の進路が見えてくると思うので、まずは大学生活を思い切り楽しんでください。
企業が求めているのは、華やかな実績ではなく、「何かひとつ、自分が必死に取り組んだこと」と「そこから何を学び、どう成長したのか」です。「就活のときに何も話せることがない」という状況にならないように、今のうちから興味関心があることに取り組んでください。その中での失敗も、必ず自分の力になります。またどうしても他人と比べて焦ることもあると思いますが、比べる必要はありません。大事なのは「自分がどうしたいか」ということ。自分のペースで取り組めば大丈夫。頼りになるのは、これまでの自分の積み重ねです。就活はゴールではなく、スタートです。就活を苦しいものと捉えず、「自分が成長できるチャンス」だと思って、ぜひ前向きに取り組んでください。困った時はキャリアセンターを思い出していただき、ぜひお越しください。



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