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  • 執筆者の写真中央大学新聞

大学1年生を振り返って 大学は「人生の夏休み」?

 世間では「大学は人生の夏休み」と言われている。自分のために使える自由な時間がたくさんあるから、「人生の夏休み」と言われているのだろう。夏休みと言えば、「気が付けば最終日で、宿題に追われている」というのがオチである。入学してから1年、気が付けば「人生の夏休み」の4分の1が終わってしまった。あっという間に卒業式を迎えそうな程、時の流れを早く感じる。この夏休みがずっと続いてほしいと思うのは、おそらく私だけではないはずだ。 

 

 「大学生になる」これから始まる大学生活に心を躍らせ、慣れないスーツに身を包んだ、1年前の4月。目に映るもの全てが新鮮に見えた。大学生になってから大きく変わったことと言えば、基本的には何をするにも自由に決められるようになったことである。勉強を例にすると、高校までは、毎日決められた内容と時間割に沿って授業を受けてきた。ただ淡々と、与えられたものをこなしていけば良かった。受動的で良かったのである。一方、大学では学ぶ内容も時間割も、ほとんど全て自分で選べるし、決めることが出来る。つまり、「主体的な選択」が求められるのだ。このことは勉強以外でも、大学を卒業してからずっと求められることではないだろうか。 

 

 しかし、私にはこの「主体的な選択」というのが難しい。選択肢が多すぎて、どれを選べば良いのかが分からないのである。自分の意志が無いまま選択をした結果、去年はただ消費するように時間を使ってしまった。興味はないが単位を取るのが簡単そうな授業、「暇だから」と時間を潰すように詰め込んだアルバイト。今振り返ると、その時間はもっと有意義なもの充てられたのではないかと、少し後悔している。   

 

 窮屈で退屈だと思っていた高校までの環境は、決められたルートを歩くだけで楽だった。自分は何が好きで何が嫌いか、何に興味関心があるのか、どんな風に生きていきたいのか。自分というものを知らないと、いくら選択肢があっても選ぶことが出来ないのだ。今までどれほど何も考えずに生きてきたか、ということを思い知らされる。「主体的な選択」をするための判断材料が足りないのである。 

 

 現代社会を生きる私たちにとって、様々な場面における選択肢は、想像以上に多いはずだ。もはや10年前は当たり前だったことが、今では違う。選択肢の数は、無限にあると言っても過言ではないだろう。これから先、今までは選ぶ必要がなかった、大きな選択を迫られるときが、誰しも来るはずである。そのときのために判断材料を多く集めるのが、様々なことを経験できる、大学生という今の期間なのかもしれない。勉強、アルバイト、遊びなど何でも良い。何事も自分の意志で決める練習を重ねていくうちに、少しずつ自分のことが分かってくる。その積み重ねが、主体的な選択に繋がるはずである。 

 

 人生の夏休みに唯一宿題があるとするならば、「自分の人生で主体的な選択をしていくための、判断材料を集めること」ではないだろうか。この4年間という、長いようで短い夏休みをどのように使い、どのように「新学期」を迎えるのかは、今の私たちの選択によって変わってくるはずだ。この夏休みの宿題は、どうやら一夜漬けでは終わりそうにない。(小泉美) 

 

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