第59回白門祭('25)多摩キャンパス記者レポ
- cupress19281
- 1 日前
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多摩キャンパスにおける2025年度の白門祭は10月31日から11月3日の4日間にわたって開催された。昨年度からの変化としては前夜祭が三年ぶりに実施されたことが挙げられ、これによってステージ発表の枠の数は増加した。10月31日には中央大学生協組織委員会Project coopによるシンガーソングライターのコレサワさんのコンサート、11月1日には白門祭実行委員会による俳優の野村康太さんのトークイベントが実施され、白門祭を盛り上げた。開催期間中の八王子の空は曇っていることが多かったが、最終日は晴れ、グランドフィナ―レの花火が夜空を美しく彩った。
敷地の広い多摩キャンパスは屋台やステージ発表といった屋外企画の数が他キャンパスに比べて圧倒的に多く、ペデストリアンデッキ下から9号館前の第二ステージ周辺までの空間は4日間通して活気に満ちていた。室内企画も充実しており、普段のサークル・ゼミ活動に関する展示から体験・物販まで多様な企画が目白押しであった。
今回は多摩キャンパスでの企画の中から3つ紹介させていただく。
「出張ユニセフハウス」(3号館3階)
最初に経済学部およびFLPの林ゼミ(林光洋教授)による「出張ユニセフハウス」を取り上げる。林ゼミは開発経済学を学んでおり、今回は学びの還元として学生のユニセフへの理解を深めることを目的に出店されたそうだ。
ブース内にはストリートチルドレンの生活の向上を目指す途上国での取り組みを追った研究の報告に加えて、地雷の原寸大の木製模型があった。地雷には様々な形状が存在し、地雷の存在と子どもへの指導を呼びかけるポスターも見ることができた。また、途上国の子どもたちが日常的に使っているという水汲み用の壺も置いてあり、持ち上げる体験をすることができた。水を入れると20キログラム弱にもなるため、新聞学会の記者でも持ち上げるのは一苦労であった。途上国支援の必要性を痛切に感じられる企画であった。

「昆虫食、はじめました。」(ペデストリアンデッキ下)
次に紹介するのは、野口幸祐さんが代表を務めた昆虫食スナック販売「昆虫食、はじめました。」だ。この企画は昆虫食への理解の推進を目的としており、昆虫食スナックの会社から仕入れた複数種の販売を行っていた。
新聞学会の記者が食べてみたところ、昆虫の中でもミルワームが海老に似ていて、食べやすかった。野口さんは「養殖が普及してスナック感覚で食べられるようになれば、世界的な食糧問題の解決につながるのではないか。」と昆虫食の未来を語った。

「雑誌研究会」(Forest Gateway Chuo 5階)
雑誌研究会は複数の趣味をもつ代表の三枝準之介さんが「雑誌ならばそれを一冊にできる」と考えて、今年度から活動を開始したサークルで、サークルの会員は各々の趣味嗜好に基づいて雑誌の編纂に関わっている。
新聞学会の記者として私が注目したのは「座談会」の記事である。
三枝さんは中大内のサークル同士のつながりが弱いことに問題意識を持ち、サークル同士がコラボするきっかけとして座談会を組むことがあるそうだ。新聞学会とは同じメディア系サークルとして学内を繋ぐ取り組みでお互いによい影響を及ぼし合えるのかもしれない。

一年生である私にとって今年度の白門祭が初めての白門祭になったわけだが、高校の頃とは異なり、学生皆が大学の学祭に参加するわけではない点が新鮮であった。
私の周りにも白門祭に足を運ばなかった友人がいるが、実際に白門祭に行ってみると普段は交流する機会のない団体・サークルとの交流の機会があり、とても刺激的であった。大学のサークルの主体的な取り組みはプロの世界に片足を踏み入れているのではないかと思うものもあれば、大学生だからこそできる柔軟で自由なものだと感じるものもあり、非常に興味深い。
今年白門祭に来場・出店されなかった読者の方も、来年度は足を運んでみてはいかがだろうか。
(服部)





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