戦争の終わりを問う 資料館 企画展開催
- 中央大学新聞
- 12 時間前
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「戦争が終わるということ」とは何だろうか。
被爆米兵の調査に尽力した森重昭氏(以下、森氏)の活動を通して、戦争の終わりを問いかける企画展「森 重昭と被爆米兵調査―戦争が終わるということ」が、5月17日から中央大学 法と正義の資料館(多摩キャンパス炎の塔2階)で開催されている。
全4章の構成で、被爆米兵の解説や森氏の調査スクラップブック、遺族との手紙などが展示されている。
アジア・太平洋戦争の終戦から80年を迎える今年、「戦争が終わるということ」とは。

「原爆の話って、アメリカ人は空から見ているし、日本人は下から見ている。それが、交錯しないように思う」―。企画展を監修した法学部の森光先生(以下、森先生)は、冒頭でそう語った。なお紛らわしいため断っておくが、森氏とはまったく別の人物である。
第1、2章では、なぜ米兵が8月6日に広島にいたのか、彼らがどのような人物だったのか、そして第3章では森氏がどのような活動をしてきたのかが紹介されている。
展示を通して、来場者一人ひとりが「戦争が終わるということ」をどのように受け止めるかが問われているようであった。
森先生はこう語る。「(原爆の)シチュエーションっていうのは、やっぱりすごく恐ろしい。そういう中に、彼らもいた。同じくいた。それを受け止めようというのが、この企画になるわけです」。
会場入口には、日本語と英語の両言語で記された全22ページの解説書が用意されている。森先生は「外国人、特にアメリカ人が読んで、対話のきっかけになれば」と話した。
会期は2026年3月31日まで。
(原田)
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