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  • 執筆者の写真中央大学新聞

新聞学会就活体験記2024

特別区内定

 2年の2月上旬、まだまだ大学生活の甘い汁を啜っていたいという誘惑を振り切り、公務員予備校の門を叩いた。理由は、高校からの目標であった公務員試験に合格し、特別区の職員として働くためである。3年からゼミの活動とバイト、サークルの委員長を掛け持ちすることになり、通学の時間など到底確保できそうにもなかったため、オンライン方式のコースを選んだ。(面接は対面指導) 

 

 こうして、筆者は公務員試験の世界へと足を踏み入れることとなった。そう書くとなんだか壮大にも思われるが、実際の生活は講義と公務員試験対策とアルバイトの繰り返しという、なんとも味気ないルーティンだ。しかし、日常に公務員試験対策がさり気なく潜り込んでいる鬱陶しさに、心はじりじりと蝕まれていった。そのような苦悩も勉強期間が短ければまだ耐えられるのだが、特別区職員への道は長い。通常5月の第一日曜日にある筆記試験、7月上中旬にある人事院面接、8月〜翌年2月の間にある区面接に備えて、2年2月から筆記、3年10月から論文、筆記試験合格直後から面接と、多様な対策をしていかなければならないのだ。筆者の第一志望区は区面接が免除される制度を採用していたため、一般的なスケジュールよりは早く済んだが、それでも内々定が決まったのは8月である。また、併願していた地方自治体は8〜10月頃に結果が分かることが多かったので、どこの地方公務員志願者も、その道の長さに覚悟を決めなければならないだろう。 

 

 対策しないことにはどうしようもないので、筆記試験が終わるまでは日々机に向かった。特に、特別区試験において得点の比率が高いと言われている論文には力を入れた。具体的には、どれだけ忙しくても、毎日過去問から論題を引っ張り出し、その論題に該当する施策を調べて、時間内に論文を仕上げていた。そのお蔭か、教養と専門で悲惨な点を取ったにも関わらず、筆記試験をなんとか通過することができた。自身の受験番号を見つけた時は、信じられずに何度も見返したものである。 

 

 面接対策は、予備講師と複数回に渡って模擬面接をしたものの、筆記対策ほど苦戦しなかった。大学生活で様々な活動に手を出していて話題に事欠かなかったのと、2年間接客業のアルバイトをしてそれなりのコミュニケーション能力が培われていたからだ。これで面接対策も一からしなければならなかったら、その過酷さに詰んでいただろう。この時は過去の自分に感謝した。 

 

 このようにして無事合格を果たしたのだが、これは公務員人生の始まりに過ぎない。散々嘆いてきた勉強期間など比べ物にならないほど、様々なことを勉強することになるだろう。それでも、一度採用されたからには、今回の経験を活かして、なんとか挫けず区民に尽くそうと思う。 (文学部4年) 

 

 


都庁内定

 私の就職活動は大学3年8月から始まった。都庁を第1志望の機関として考えていた私は、漠然とした不安を感じていた。周りに公務員志望の仲間がいなかった私は、今から取り掛かるのが遅いのか早いのか分からぬまま、公務員試験の受験生となった。筆記試験は科目数こそ多いが、知識を網羅的に理解し覚えてしまえば解けるに違いないと考え、筆記試験で高得点を取り他の受験生に差をつけることに決めた。しかし、これが賢明な判断ではないことを、当時の私は知らなかった。  

 

 この計画は順調に進んでいったように思えた。学部授業やアルバイト、サークル等がない日は、気持ちの赴くままに時間を忘れるほど勉強し、これらがある日には6時間ほど勉強していた。そして、勉強の成果は想像よりも早く結果に表れた。翌年1月に初めて受けた全国択一模試では、教養8割5分、専門10割の正答率を記録した。都庁のみ出題される専門記述については、予備校が提示している解答例を参考にし、自らで作成した解答を覚えていくことにした。本番では、10科目から3科目選択して、それぞれ700~900字ほどの文章を順序だてて記述していく必要がある。そのため、問題文を見た途端に、関連キーワードや解答の道筋が浮かぶくらいまで、白紙のコピー用紙に解答を書き続ける練習をした。結果、9科目計220テーマの解答を、何も見ないで書き上げることができる段階にまで習得することができた。 

 

 ある時、ふと大学のキャリアセンターに掲示されていた模擬面接のポスターを目にしたとき、試しに一度受けてみることにした。面接は不思議なものである。直前、脳内では饒舌に話す自分の姿が浮かぶのだが、現実は目も当てられない程にたどたどしく話す自分の姿があるからだ。普段の会話では考えもしないような、尊敬語や謙譲語、結論ファースト、主述の関係…等が頭の中を巡り、思考から言葉への流れを堰き止めてしまう。就活特有の話し方を会得するまでにおそらく4か月を費やした。この4か月間は筆記試験のための勉強から離れて、面接練習に全振りしていた。人生の中で、これほどまで自分自身と向き合ったことはあっただろうか。筆記試験のように客観的な指標で合格の確証を得ることができないからこそ、本番まで不安要素として残り続けていた。結果は、合格していた。面接中、手ごたえこそは得られなかったが、合格通知に記載されている順位から高得点であったことが推察された。 

 

 公務員試験においては、学業と社会経験の双方について、いかなるバランスで時間やエネルギーを配分することができるかがカギになると考えている。筆記試験では圧倒的な知識量で満点近くを取りたい、面接試験では面接官があっと驚くような社会経験を沢山積んでおきたいと考えるだろう。しかし、試験までの時間は限られており、人間が持ち得るエネルギーも同様に限られている。そのような制限の中で、合格、その先の内定を勝ち取るためには、努力の方向性を理解しておく必要があると考える。それぞれの試験の得点がいかなる配分で最終合格に影響を及ぼすのか、志望する機関がどのような人材を求めているか、限られた面接時間のうちに自らを相手に理解してもらえるのか等を検証し、不足を努力で補うことがはたして有効か否かをしっかり見極める必要があると思う。 

 

 公務員試験は長期戦であり、無気力になってしまう時があるかもしれない。現在の自分が消費する時間と、将来の自分に投資する時間を峻別して、就職活動に臨んでいくことが重要である。この記事を読んでいただいた全ての受験生が、希望する機関に入職できることを祈っている。(法4・都庁内定)




「内定への早道」某大手金融機関 

 面接というものは、どれだけやっても慣れないものである。 

 

 「面接で特に緊張をしなかった」「最初から面接官の前ですらすらと話すことが出来た」という人はほんのひと握りであろう。就活を終えてきた大抵の人々は、必死に暗記してきたガクチカをいざ面接の時にすらすらと言えなかった経験や、想定外の質問に対して上手く回答を出来なかった経験があるのではないか。特に私は面接が苦手なタイプであった。面接中に緊張して言葉に詰まってしまうことが多く、一次面接で落とされる日々が続いていた。しかし、数をこなしていく事に慣れと余裕が生まれ、比較的スラスラと答えられるようになってからは、面接を通過できるようになっていった。ガクチカや就職活動の軸は、どの企業でも基本同じことを述べるため、何回も話しているうちに自然に身体に染み付いていくのだ。そうして面接慣れをして行った結果、就職活動を始めてから半年ほど経った4年の4月、大手金融機関から内定を頂くことができた。 

 

 私は他の就活生よりスキル面や受け答えの能力等では劣っていたが、面接を経験した回数だけは他の就活生の比ではないと考えている。就職活動は、中高の部活や勉強と同じように、反復と試行回数がものを言うと感じた。 

 

 話は変わるが、自分や周りの就職活動の様子を見てきて気づいたことがある。就職活動が順調に進んでいる人、成功した人のほとんどは一人で就活をしていないのである。もし、この現在記事を見ている中に就活中の者がいれば、自分自身に問いかけてみて欲しい。親、友達、先輩やキャリアセンターの職員など、就職活動について話したり、情報交換をしたりすることができる人は身の回りに何人いるか?一人でやっていると精神的にも厳しくなってくるし、得られる情報も偏る。私はSNSを通じて模擬面接相手を募集したり、就活軸について友人と話したりして、一人で就職活動を行わないように心がけていた。誰でもいい。仲間を作って就活をするのが内定への早道であると思う。 

 

 ここまでつらつらと自分の就職活動の経験について話してきたが、改めて考えてみると、新卒の就職先などというものは、40年もある社会人生活の序章に過ぎない。現代は働き方もどんどん変わってきている。転職が当たり前になっており、新卒で入社した会社を定年まで勤める人はほとんどいない。ファーストキャリアはもちろん大切であるが、私は就職をゴールにせずに、様々なことに目を向けて、これからも自分の生き方を模索していきたいと考えている。また、私の就職活動の経験が、誰かの一助になればと思う。 (大坂)




就職活動を通して感じた「一番のカギ」

 期間は人により異なるが、一般的に大学3年夏頃に始まり大学4年前期頃に終わる「就職活動」。大学卒業後に自らが身を置き、働く場所を探すための活動であり、ほとんどの大学生はこの就活を経験することとなろう。私自身も就活を通して、これまでにない経験をすることが出来、自らにとって良いステップになったと考えている。そんな就活に対しての私自身の考えを少々述べようと思う。 

 

 まず1つに、就活の開始時期の尚早化についてあちこちで耳にした。大学3年の春から夏のインターンシップを視野に対策を始めて、夏のインターン、秋のインターン、冬のインターンと3段階のインターンで就職先を決めてしまう学生もいるほどである。対策を早めること自体良いことに違いないが、長期戦ゆえのモチベーションの維持に頭を悩ませる学生も多い。私自身も夏インターンに達成感を感じ、その後の活動にあまり身が入らなかった。 

 

 次に、選考のオンライン化について話さないわけにはいかないだろう。説明会から最終選考を除いた選考ほとんどがオンラインで進められた。そのため学業との両立を図れることは勿論、金銭面的にも時間的にも効率的に就職活動を進められたと感じている。ただオンライン特有のぎこちなさというのもある。いまいち面接を受けているという実感が湧かず、唯一対面で行われる最終面接で緊張して、、、なんて人も多かったのではないだろうか。 

 

 最後に、就活を通じて「自分とは何者か」ということについて真剣に考えることとなり、過去の自分と今、未来の自分について考える良い機会になったと感じている。今まで自分は何をしてきて、それが今の自分にどう影響を与え、そしてこれからどうしていきたいのか。なかなか普通に生きていてそのことについて考えることは多くないだろう。それが良いきっかけとなって、家族や友達のありがたみを再確認出来たり、なりたい自分になるために足りないものがな何なのか知ることにもなった。そういった点では、早めに就職活動を始める、早いうちから自分が何者なのかを知ろうとすることは極めて重要であると言える。 (柴)

 

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