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一乗谷朝倉氏遺跡博物館 ~国宝級遺跡の研究成果~

  • cupress19281
  • 12月9日
  • 読了時間: 2分

 今夏新聞学会は福井県での2泊3日の取材合宿を行った。普段は東京近辺で取材活動を行う当会にとって、遠方での取材が可能な春夏の合宿は貴重な機会だ。今回も多くの訪問施設で取材・体験することができたため、読者の皆さんに合宿の成果を報告する。



一乗谷の職人たちの姿を伝える出土品の展示
一乗谷の職人たちの姿を伝える出土品の展示


一乗谷朝倉氏遺跡は戦国時代の城下町全体が遺跡となって残された、全国でも希有な大規模遺跡だ。我々新聞学会は遺跡の研究成果を紹介する福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の見学を通して、一乗谷の歴史に思いを馳せた。 


 博物館内には年齢や既存の知識の深さに縛られずに、楽しみながら学びを深める工夫が各所に施されている。

特に研究ラボ・体験学習スペースでは、研究者がいかにして遺跡を発掘・調査するかを子どもにもわかりやすく紹介しており、この博物館独自の展示であった。 

研究者気分で壺を修復する「やきものパズル」は、二人がかりで挑戦した私たちでもかなり難しかったため、より複雑な修復作業に挑む研究者には頭が上がらない。

展示室では武器武具だけでなく、多様な職人の道具、遊芸の道具が豊富に出土していることから、その繁栄ぶりに本当に戦国の世の町なのかと疑いたくなるくらいであった。

朝倉館原寸再現は朝倉当主の館の一部を精密に再現しており、館の三方がガラス張りである効果で、外の田園風景と一体化しているように見えた。そのため見学中はまるで当時にタイムスリップしたかのようであった。 

 朝倉氏滅亡後、灰燼と化した城下町の姿は50年以上に渡る調査・研究の結果、その輝きをいまに伝えている。 

(服部) 

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